住みやすくする為に。

Emi

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建築家

建築家に相談したいけれど、こんな相談だと建築家を雇うには高そうだし、躊躇してしまう事はないですか?でも、もし隣人や友達が建築家だったら、気軽にききたいことっていろいろありませんか?家のなかで使いづらい部分やどうにかならないかと思っている箇所があったら、一度私に相談してみてください。家は毎日使うもの。少しでも使いづらかったりすると、毎日のことなので意外とストレスになってたりします。ちょっとした改装やアイデアで毎日の暮らしがずっと楽になったりします。たとえば、キッチンは動線(調理をする人の動きを線でつないだもの)を考えて作られていないと、毎日お料理を作るのも面倒になってしまいます。家の中に収納のスペースが少ないと、家の中がいつも片付かなかったりします。相談することによって、毎日の使いにくさから開放されることも多いはずです。また、狭いスペースでも、建築家のアイデアでもっと居心地のいい空間にすることも出来るのです。使っていない無駄なスペースでも、使い方次第で、ちょっとした本を読むスペースになったり、勉強スペースになったり有効に使うことができます。ご自分でも、家の中をもう一回見渡してみて、有効利用されていないスペースがあったら、いろいろ考えてみるのも楽しいと思います。私の家にはベットルームへ続く廊下がありますが、片側一面に天井までの本箱があり、反対側の壁には大きなヨギボーと呼ばれる大きなクッションとその両側に小さな椅子がおいてあります。天井の照明もデザインの良い物にし、暖かい色の電球に代えて雰囲気をだすととても居心地の良い空間になっています。子供はいつもそこで本や漫画をよんでいますし、私も音楽をきいたり、子供一緒にと絵本やアートの本を見たりしています。子供が大きくなっても、きっとこの空間と居心地のよさはずっと覚えているはずだと思っています。子供が本を読むのが嫌いでも本がちょっと読みたくなる空間と雰囲気を作ってあげれば、子供は本を手にとってくれるはずです。狭いスペースでも、アイデア次第で居心地のいい空間を作ることができます。

私は母親でもあるので、住居はデザインだけではなく、毎日の使いやすさや居心地のよさを考えて作ることが重要だと思っています。雑誌にでてくるようなデザインにすぐれた、見た目がいいものを作るのは簡単です。でも、住宅はアートのように人に見せるためのものではありません。毎日人が生活する場所です。デザインだけにとらわれずに、住む人が毎日生活するのに使いやすく、そこに集いたくなる居心地のよさが大切です。たとえば、昔には、コンクリートの打ちっぱなしの家がはやりましたが、見た目はよくても断熱剤が壁に入っていないので、冬は寒いし、子供がいれば硬い素材は危ないです。また、天井が高く、天井まで窓がある家は雑誌では素敵です。でも、天井の電球をとりかえたり、窓を掃除するのは簡単には出来ず、わざわざそのために人を雇わなくてはならなくなります。アメリカのような仕切りのない、リビングとキッチンが一緒になったオープンキッチンも素敵だと思いますが、アメリカ人と違って、コンロを使ってよくお料理をするアジアの人にとっては、キッチンまわりを常に綺麗にしておくのは大変ですし、臭いもいリビングに充満してしまいます。雑誌やテレビに出ている家は生活感がない空間です。本当の家はそこに人が住み、毎日の生活が営まれていく空間です。デザインはもちろん大切ですが、それと共に自分の生活に合った、使いやすく人が集いたくなる居心地のいい空間を作ることがなによりも大切です。

以下に、相談されて考えたものや、自分の家で実際にやった、ちょっとした工夫で使いやすくなったり便利になった例を書きますので, 自分にあった住みやすい住宅にするためのヒントとして参考にしてみてください。

  • クローゼットを有効活用する:掃除道具や洋服、また、タオルなどを収納するクローゼットがあると思いますが、そのクローゼットの扉の位置を変えることで、利用しやすくなったり、違う目的に使えたりします。たとえば、クローゼットが廊下にあって、バスルームに隣接している場合、バスルームの方の壁を開けて、扉をつけると両側から出し入れできるので、バスルーム側から汚れた洋服をビンに入れると、反対側のクローゼットのドアから汚れ物を回収する事ができますし、タオルなども洗濯後にバスルームに入らずにクローゼットに収納することができます。また、キッチンが狭く、パントリー(食品やミキサーなどの電化製品等をを貯蔵するクローゼット)がない場合は、隣接する部屋にクローゼットがあれば、隣接する部屋のクローゼット側の扉を閉じてしまい、キッチン側に扉を付け替えてパントリーとして利用することも可能です。
  • バスルームの隣の部屋をランドリールームと家族全員の洋服のクローゼットにする:汚れ物を回収し、毎日の洗濯をし、たたんで、家族全員のクローゼットにしまいに行くのは意外と時間をとられる仕事です。子供部屋や寝室が二階にあれば、なおさら行ったりきたり重労働です。そこで、バスルームの隣の部屋をまるごとランドリールーム兼洋服のクローゼットにしました。家族全員の洋服をすべてそこに収納するようにして、汚れ物の回収、洗濯、折りたたみ、洋服ダンスに仕舞う工程をすべてその部屋だけで済ませるようにしました。隣がバスルームなので、洗濯機のための水道管や下水を引いてくるのも簡単に出来ます。子供部屋も寝室も、クローゼットがない分広々します。朝起きて、バスルームに行けば、すべて準備がととのいますし、帰宅しても、上着をクローゼットに掛け、手を洗い、隣で部屋着へ着替えればよく、2階へ行ったり来たりする必要もなくとても便利になります。
    ランドリーとクローゼットルーム   部屋の2面が天井までのフルクローゼット、一面が洗濯機・乾燥機と畳むカウンター
  • 壁の中を利用する:今の住宅は限られたスペースで部屋を広く見せるために、収納スペースが少ないものが多いです。家に収納スペースが少ないと、部屋がなかなか片付きません。収納を増やしたいけれど、家具は置きたくないという場合、壁の中を利用することが出来ます。普通の壁は奥行きが4インチなので、浅い収納になってしまいますが、シャワー室にシャンプーやリンスなどを置くスペースをつくれますし、歯ブラシやお化粧品を置く収納を作ることができます。また。壁によっては配管などのため、壁が厚めになっていて開けてみると意外と壁の中が空洞なことがあり、深めの収納クローゼットを作ることが出来ます。
  • 作りつけの家具を利用する:部屋が狭いけれど、勉強机が欲しかったり、収納場所を増やしたい場合、作りつけの家具がおすすめです。狭いスペースでも、作りつけの家具を利用すると最大限に使えます。また、プリンターを入れるスペースはスライド式にしたり、キーボードの収納場所を作ったりとアイデア次第で、自由自在にアレンジできますし、それによって自分が使いやすいものにする事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • キッチンの動線を考える:家の中で、一番使うのが、キッチンとランドリールームではないでしょうか。キッチンやランドリーを使いやすくすると、家事の負担もずっと楽になり、時間も短縮されます。キッチンでは、冷蔵庫から取り出す、シンクで洗う、カウンターで切る、レンジで焼くといった一連の動きがスムーズに行えるかどうか、キッチン使用時の動線を考えることが重要です。動線がうまくいっていないと、無駄な動きが増え、洗った後の野菜の水が床へたれたりなどもするので汚れやすくもなります。使いづらい場合は、冷蔵庫、シンク、レンジの場所を入れ替えてみてください。キッチンのリノベーションはお金もかかりますが、毎日使うものなので、使いづらければ、直すべきです。実はキッチンのリノベーションの費用はやり方や材質によってピンからキリまで値段の幅がとても大きく、工夫次第では、いいものがずっと安くできるので、ご自分でリサーチをしてみてください。
  • 天井の照明を違ったものにかえる:天井の照明を同じ形状のものにただ取り替えるのではなく、まったく違ったものに変えてみると部屋の雰囲気がぐんと変わります。たとえば、天井からぶらさがっているペンダントライトを天井の中に入るスポットライトや壁に光を当てるウォ-ルウォシャーの照明にかえたりします。スポットライトは自分の好きな方向へと明かりを照らす事ができるので、たとえば、私の家では、暖炉の前で本を読むので、暖炉の前に光を当てるようにしています。また、スポットライトやウォ-ルウォシャーで、壁に光をあてれば部屋に奥行きがでますし、壁にアートなどを飾るとフォーカスポイントになり、部屋の雰囲気が変わります。廊下の天井に一つしか照明がなければ、トラックライトをつけるぐんと廊下が明るくなります。昔と違って、トラックライトはデザイン性にすぐれたものがたくさん出回っています。
  • 作りつけの家具を使いやすくする:一軒家よりもコンドミニアムに多いいのですが、カウンターなどの作り付けの家具がもともとついていて、使いづらいことがよくあります。そんな場合、我慢していないで、使いやすいように工夫して見ましょう。あるハワイのコンドミニアムの例ですが、キッチンに大理石のカウンターがあり、朝食などの食事をするのに便利なのですが、テーブルの大きさが4人がすわるには小さすぎるということでした。大理石の色も気に入っていないということなので、ハワイ原産のコナの木を使って、4人が十分に座れる大きさのテーブルトップを製作し、既存のカウンターの上に設置しました。コナの木は、ハワイではジュエリーケースなどに使用され、お土産屋さんでも目にしたことがあるとおもいますが、色も木目も美しく、カウンターに使ってみるとハワイの雰囲気に合ってとても美しい仕上がりになります。

いかがでしたか。あなたの住まいで使いづらところや使っていないスペースがあったら、あなたのアイデア次第でいくらでも改善することができます。確かにお金はかかりますが、工夫すれば少ない予算でも十分いいものができます。まずは自分でよくリサーチしてみることです。分からない事や相談があれば、お気軽にご連絡ください。

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別荘や投資物件の管理

Emi

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建築家

別荘や投資物件の管理

ハワイの別荘やアメリカでの投資物件などをしばらく空けている場合、どのように管理していますか? 建物はいない間に問題が起こる事がよくあります。問題が起きた時は大変な状況になっていたということもめずらしくありません。別荘や投資目的で購入したら、いない間に建物を管理してくれる人や、会社を見つけておいた方が安心です。たとえば、一軒家であれば、いない間に人に入られることもありますし、台風などがおきれば屋根や窓の状態を確認してすぐに直さなければ建物全体に影響が起こります。樋に落ち葉が詰まれば、あっという間に屋根から水が入り、室内が水浸しになりますし、蟻やゴキブリ、こうもりなど動物が入り込むこともあります。一軒家は人が入って、常に手入れしていないといないと驚くほど早く老朽化していきます。

コンドミニアムであれば、共有部分は管理されているので、鍵だけきちっと閉めとけば長期に空けといても大丈夫だと思っている方も多いとおもいますが、実はコンドミニアムはユニット内の水漏れがよく起こります。元栓を閉めておけば大丈夫かと思うかもしれませんが、コンドミニアムは水道の圧力が変化することが多く、圧力の変化でトイレやキッチンの元栓などから水が漏れ出し、壁を伝って、数ヶ月後には自分のユニットだけでなく、下の数階が水たしになったという事が多いのです。また、ペントハウスを所有してると、上階がフラットの屋根の場合が多く、屋根から水が漏れてくることも多いです。住んでいれば、壁の染みなどから、水が漏れていると気がつきますが、長期に空けていると、気がついたときには大惨事になっています。保険に入っていれば、保険がカバーしてくれますが、その手続きや手間はとてもめんどうです。また。コンドミニアムのHOA(用語がわからなければ、私のブログ、”コンドミニアムを買う前に” を参照ください。上のJAPANESEを押して、ページの一番下のブログを押してください。)やマネッジメントオフィスがユニットに入らなければならない時、管理している人がいればすぐ対応してもらえます。他にも、コンドミニアムの規則が変わって、サーフボードや自転車の倉庫が閉鎖され、数ヶ月のうちに引き取り手がない場合は廃棄されてしまう事などもあるのです。そんな時に管理を頼んでいれば、すぐ対応してもらえます。

管理会社は信頼できる?

実は、ハワイでは管理をまかせた会社に対する苦情をよく聞きます。よくあるのは、管理を任せていたのに、いない間に部屋を使われていたというケースです。テレビで宣伝している大手の不動産会社さえ信頼できませんでした。ここに管理を任せたとたん、いない間の電気料金が通常の何倍にもなっていたのです。ここでは詳細は割愛しますが、いない間に使われていると思うと気持ち悪いですよね。

このトラブル後、いろいろな方からハワイでの別荘の管理事情を聞くことがありました。ハワイでは別荘の管理のトラブルが多く、不動産屋にとっても、手がかかる割にはあまり儲けにならないといって、管理部門をやめてしまうそうです。たしかに、管理を頼まれた会社がきちっと管理していたとしても、いない間に使っているはずだと責められる事もあるかもしれませんし、月に一度や二度訪れた時はなにも問題がなくても、訪れていない日に問題が起きてしまう事もあるかもしれません。そうなると、管理している会社の信用にかかわってきます。ハワイでは別荘管理を請け負っているのは、たいてい不動産会社なので、不動産会社にとっては、儲けも少なく、不動産売買には関係のない事で信用が落ちる事は不本意にちがいありません。

管理をどうするか?

別荘や投資物件をどう管理するか。管理する会社にとっても頼む側も安心できる方法はないだろうかと考え、ある事を提案し、実行しました。ちょとしたことですが、いい方法だと思っています。それは、管理の人を頼むと同時に、部屋の入り口か見えるところにカメラを設置する事です。昔と違って、今はインターネットをつなぎっぱなししておけば、ほぼ置くだけで簡単に部屋の様子を海外からでも確認することができます。人の動きや音に異常があれば、すぐさま携帯電話に知らせがきて、その瞬間を鮮明に見ることができます。また、見たい時はいつでもリアルタイムで部屋の様子を見ることができ、カメラを通して、こちらの声を届けることもできます。管理の人にもカメラを設置していることをちゃんと話しておき、了解をとっておけば、どちらに対しても安心できる方法だと思います。カメラはベストバイやアマゾンで、手頃な値段で買えます。かかるのは最初のカメラ代と月々のインターネット代だけです。取り付けも電源に入れるぐらいで、カウンターやテレビの台の上に置くだけで、インターネットも自動でつないでくれますし、アプリをダウンロードすればすぐ使えます。

最後に、

建物は購入したら終わりではありません。一軒家はもちろんのこと、コンドミニアムでも、いない間はときどき空気を入れ替えたり、メンテナンスをしたりしなければなりません。ほったらかしには出来ません。建物も生き物なのです。不動産屋は購入までは一生懸命に面倒をみてくれますが、購入後はほとんど期待出来ません。購入後は自分で建物を維持していくことになります。別荘や投資物件を使用していない間でも、常にメンテナンスをし、管理して、建物の健康を維持していくことは大切です。

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建築家を雇う前にーアメリカで建築家とは

Emi

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建築家

建築家を雇う前にーアメリカで建築家とは

アメリカで建築家というのは、建築家のライセンス(免許)を取得している人だけです。ライセンスを取得していなければ、法律上、Architect(建築家)と名乗ってはいけないことになっています。建築家は州ごとのライセンスなので、日本の一級建築士のように、アメリカ全土で使えるライセンスはありません。どこの州で建築家の免許を取得しても建築家と名乗ってもいいですが、アメリカ全土で建築家として建築認可の図面にサインすることはできません。建築家がかかわる物件がニューヨークにあれば、ニューヨークでのライセンスが必要ですし、ほかの州に物件があれば、そこの州のライセンスが必要になります。そのため、たとえば、ニューヨークの大手設計事務所では、通常近隣の州(コネチカット、ニュージャージー等)の複数のライセンスを維持しています。ライセンスを保有していない州や海外からの仕事を依頼された場合、デザインだけを提供するか、ライセンスを保有する地元の建築家と一緒にプロジェクトをすることになります。反対に、フランスなどの海外の建築家は、建てる物件の州のライセンスをもっている設計事務所に仕事を依頼してきます。設計事務所にいると、憧れの海外からの建築家に図面をもらって、そこから州の法律や手法にあわせて、図面を仕上げていくこともよくあります。

建築免許の更新

建築家は州によって違いますが、ほとんどの州が2年から3年周期で免許の更新があり、更新時には毎回規定の教育(continuing education )を履修していなければなりません。ニューヨークでは3年間で36時間が必要です。中規模以上の設計事務所に属していれば、建材や設備などの製品を紹介したい会社が、参加者全員のランチを持って、休み時間に単位をくれるレクチャーを催してくれます。ただでランチが食べれるとあって、免許があるなしにかかわらず、みんな喜んで参加します。私のように個人事務所になってしまうと、自分から単位を取りにいかなくてはならないので大変です。しかも私の場合、2つの州に免許があるため、更新の年度が違うのと、建築協会に属するとさらに単位が必要になり、いつも単位をとることに追われている気がします。

日本との違い

アメリカの建築家は建物の意匠が主で、構造、電気、下水道、空調関係の図面はすべて建築家の仕事ではありません。設計事務所がそれぞれのエンジニア会社と契約をむすび、建築家のデザインに合うように何度も一緒に会議をもちながらプロジェクトを進めていきます。図面もそれぞれ別々で、それぞれのライセンスを持つ人がサインと判を押し、建築家の図面の最後に付けて提出します。

日本の建築家は現場によく足をはこびますが、アメリカの建築家はそれほど現場にはいきません。図面を書き上げるまでの方が現場に行くことが多いかもしれません。建築家が使う契約書の雛形によくつかわれる建築協会がだしている、建築家と建て主とで取り交わされる契約書にも建設の時について、Architect shall not be required to make exhaustive or continuous on-site inspections to check the quality or quantity of work.(建築家は作業の質や量を確認するために、現場へ徹底的に、継続的に行くよう要求されません)とかかれています。では、どのように質を維持するかというと、コントラクターがその役割をします。アメリカは契約社会なので、建築家がサインしてシール(建築家の判)したものがコントラクターとの間の契約書になります(この他にもスペックなどたくさんの書類が含まれます)。この契約書どうりに施行していなければ、コントラクターは責任を負わなければなりません。図面とは違うものを使うことになったり、変更したりする場合は、必ず建築家に図面や書類等で提出し、建築家がそれでもいいか、だめか、再提出をするかなどの支持がかかれた判で押し、図面の一部として記録されます。

専門分野

お医者さんが耳鼻科や小児科のように分かれているように、建築家といっても設計事務所によって得意な分野が分かれています。あなたが家を建てるために建築家を雇う場合は、住宅を主に設計している建築家を選ぶ方がいいです。また、レストランやオフィスの内装のために建築家を雇う場合は、それを主に設計している設計事務所を選んでください。コンドミニアムやショッピングモール、学校、空港、ホテル、オフィスビルなど、設計事務所が何を得意とするかは、設計事務所のウェブサイトを見ればわかりますし、建築雑誌に分野別のランキングなどものるので、そこから情報を取ることができます。

建築家との契約

アメリカの建築家に仕事を依頼する時は、建築家との契約書をきちっとみて、不利なことや納得がいかない場合は、契約書にサインする前に、きちっとネゴシエーションをしなければなりません。すべてが契約で成り立っているので、日本のように相手を信じて、契約書をあまり確認せずに任せますというよなことは無いようにしてください。見積もりが予算以内でも、契約書を見て、になにが見積もりに含まれていないかなどを見てください。大抵、図面のプリント代やコピー代、会議のための交通費や食事代などが後から請求されます。図面は枚数もおおく、コントラクターやエンジニアなどに渡すため、たくさんの部数をつくりますし、プリントの値段も通常より高額に設定されていることが多いのでかなりの金額になります。

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コンドミニアムを買う前に

Emi

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建築家

コンドミニアムを買う前に

別荘や投資目的または住居として、ハワイなどのアメリカで、コンドミニアム(日本でいうところのマンション)を購入を考えていますか?日本でマンションを購入するのと同じ感覚で購入してしまうと後で大変なことになります。不動産投資ですすめられたり、ハワイの気候のよさに惑わされたりして、よく考えずに購入する方を多く見受けられます。コンドミニアムを購入後にいろいろな問題に直面し、相談されることが多いので、みなさんに購入まえに知っていて欲しい事を書きたいと思います。コンドミニアムのベーシックな情報は、たくさんの不動産屋のウェブサイトに情報が載っているので、ここではそういった事は省きます。

コンドミニアムの規則

たがコンドミニアムを購入して(または購入直前)まず目にするのは、渡される分厚い書類の束です。書類の束は、州ごとに中身は違いますが、おおよそ、売買証明書、コンドミニアムの建物にかかっている保険の書類や、年次財務状況、年次会議報告書、建物を維持するのにこれからかかるであろう修繕費の推計、コンドミニアムの規則などが含まれています。法律上コンドミニアムの部屋を買った人に渡さなければなりません。その中のコンドミニアムの規則には、建物の維持や近隣との関係など事細かに定められた規則が書かれています。どのコンドミニアムにもそれぞれにコンドミニアムで決められた規則があり、それに必ず従わなければなりません。実は、日本よりもアメリカは規則や法律がとても厳しいのです。日本の感覚で、たいした事は書いてないだろうと読まずにいて、規則に違反して罰金や裁判沙汰になることや、最悪の場合い、コンドミニアムから立ち退きにあうことさえあります。知らなかったではすまされないのです。

書類のなかにある、Condominium Declaration, Condominium Bylaw, Condominium Rules and Regulationにコンドミニアムの規則が書いてあります。そのなかには、共有部分の説明のほかに、より生活に密接している規則が書かれています。コンドミニアムによて、その厳しさは違います。別荘や投資の購入者が多いコンドミニアムより、実際に居住している購入者が多いコンドミニアムのほうが、規則がより厳しいことが多いです。なぜなら、この規則は、住民が集まって決められてきているものだからです。コンドミニアムによって規則は違いますが、規則には、洗濯機や掃除機などの音の出るものの使用時間や、ペットを飼っていいかどうか、部屋の改装について、ベランダの家具、部屋のブラインドやカーテンの色、引越しや家具の配達の時間、自分以外が部屋を使用するときの登録、人に部屋を貸すことへの制約など、驚くほど細かく決められています。購入してからこんなはずではなかったとなる前に、購入前に書類に目を通す事をお勧めします。尚、この規則を変えることは簡単には出来ません。

年次会議と投票

一年に一回、コンドミニアムのマネッジメント会社から重要そうな封筒が届き、中には色のついた紙にProxyとかかれたものが入っています。サインして返送するように書かれているので、心配で相談されることがあります。まず、このProxyの前に説明しなければならないことがあります。コンドミニアムは年一回の住人全員が集まる会議が開かれます。ここでは、住民の苦情や、建物の修繕の必要性、または財務状況など、コンドミニアムに関することはなんでも住民みんなで話し合います。また、コンドミニアムの法律を変える投票や、ボードメンバー(後に説明があります)に空きが出る場合の投票などが行われます。ただし、この会議は住民がある一定以上の参加者がいないと中止され、延期されてしまいます。(州によって所有者の何%が必要か決められています)そのため、会議に参加できない所有者は、あらかじめProxyにサインして提出することによって、法律で決められた人数を確保して、会議が有効になるようにしているのです。もう一つ、このProxyには投票権がついています。そのため、出席できない場合は、この投票を代わりにする人の名前を書くところや、ボードメンバーを選抜する場合は、投票したい候補者の名前をかくか、それぞれの候補者に平等に票を分配するなど、Proxyのフォームにいくつかの選択する箇所があります。会議に参加できる場合は、当日に受付でProxyを提出します。毎回送られてくるフォームは同じなので、一度書き方を教えてもらうといいと思います。

ボードメンバー

ボードメンバーとは、住人の中から投票(上に説明した年次会議で投票されます)で選ばれたボランティアで構成され、コンドミニアムの住人の代表者として、コンドミニアムの運営を担っています。Home Owner Association(HOA)のBoard of Directorsとよばれます。人数はコンドミニアムによって違いますが、だいたい、President, Vice President, Secretary、 Treasurerの4人からなっています。ボードメンバーは頻繁に会議をもち、コンドミニアムが健全に維持できるようさまざまな取り決めや、話し合いをしています。ボードメンバーはビルのメンテナンスや財務、規則を施行したり、維持したりするための強い権限を持っています。住人が規則に違反していたり、何か住民から文句があった場合もボードメンバーの間で議題にあがり、法的措置や、罰金などの決定され、施行されます。たとえば部屋を改装したいと思ったら、通常HOAを通さなければなりません。共有部分でなくてもHOAの許可なしに、かってに改装することは出来ません。HOAのボードメンバーの間で話し合い、問題があればさまざまな書類の提出を要求されたり、業者との会合の日を決めるよに言ってきます。あなたのユニットであっても、一軒家のように自由に改装することはできないのです。修理などの簡単なものはHOAを通さずにできますが、工事をする時間帯などの規則があるので、修理や改装前にマネッジメントオフィスと連絡をとり、修理や改装の内容を伝え、どんな書類をHOAに提出しなければならないか聞いてみてください。勝手に改装すると、罰則や裁判になることがあるので、気をつけてください。

管理料

HOA fee とかかれているもので、毎月支払わなければなりません。HOAに集められたこのお金は建物のメンテナンス(外装や共有部分)、建物の保険の代金、下水道費、ごみの収集費などにあてられています。また、将来起こるであろう大規模な修繕費用(エレベーターや屋根など)として前もって積み立てています。HOAの金額に何が含まれているかは、それぞれのコンドミニアムによって違うので、購入前に何が含まれているか確認したほうがいいです。一般に、プールやバーベーキュー施設など、共同で維持しなければならない部分が多いほうが、HOAの金額は高額になります。このHOAの値段はずっと同じ金額ではありません。年々上がっていきます。また、積み立て資金が低かったために、エレベーターやプールなどの大規模な修繕費用が足りなくなった場合、それをまかなうために、月々のHOAの値段を急に上げることもあります(年次会議などで住民に前もって説明されます)。購入前に、どのぐらいづつ上がっていくのか、また、書類に含まれている修繕費用の推計等をみて、将来にわたってきちんと修繕費用を積み立てているかを知っておいた方がいいです。

最後に、

コンドミニアムは共有部分のメンテナンスが含まれているので、一軒家を維持するようなわずらわしさがないのが利点ですが、さまざまな規則に従わなければならないというわずらわしさはあります。いろいろな事が多数決で決められるので、決められたことは嫌でも従わなければなりません。たとえば、別荘として購入し、いない間は人に貸すつもりであったのに、住民の多数がレントとして使用するのを反対すれば人に貸すことが出来なくなります。コンドミニアムは共同で建物を所有しているといことを忘れてはなりません。購入したその日から、あなたも共同者の一人として、建物がどういう状況なのか知らなくてはなりません。コンドミニアムが健全に管理されていなければ、建物はどんどん老朽化していき、資産価値はさがっていきます。また、修繕費をきちっとつみたてていなければ、高額な費用を住民全員で分配して払わなければならなくなります。年次会議やボードメンバーの会議はかならず、ミーティグミニッツ(会議記録)として書類に残してあり、だれでも閲覧できるようになっています。年次会議に出席できない時は、何が話しあわれているのか、どんな問題が起きているのかを、会議記録を見たり、出席者に聞いたりして確認することをお勧めします。

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アメリカで家を買う前に

Emi

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建築家

アメリカで家を買う前に

アメリカで家を購入される予定ですか? アメリカにいるのだからドラマに出てくるような綺麗で大きなお家に住めると思いきや、以外に家は古いのに値段は高く、予算内では思ったより大きな家は買えないと言うのが現実ではないでしょうか。日本人を含めアジア人は、車で遠く離れた一軒家よりも、都会に近くて便利なところを好みます。町に近い物件は、残念ながら、ドラマに出てくるよう家は何億もしてしまいます。さらに、日本と違って、アメリカでは売買されるほとんどの物件が、新築ではなく中古の物件になります。中古の物件と言っても、日本のように物件の価値が下がるわけでもありません。中古の物件を購入する前に、何をきをつけれるべきなのでしょうか? 建築家として、不動産屋とは、また別の視点でいくつかあげたいと思います。

不動産屋は100%信頼できる? 

家を購入されるほとんどの方が不動産屋の方と一緒に家を見て回られていることと思います。不動産屋の方は学校区や交通、その地域の特徴など、購入を決定する重要な情報を持っています。購入する物件をどのあたりにするかを決めるには、不動産屋の情報は大切です。しかし、家そのものに対しての不動産屋の情報はあまり期待できません。不動産屋は家を購入してもらわなければ、収入にはならないので、どうしても購入者にその家を購入をうながす情報しか言わず、負の情報は隠してしまいがちです。(家を購入する時には不動産屋には一切支払いはありませんが、あなたが家を購入することによって、売主から売主の不動産屋に通常3%、買主の不動産屋に3%支払われます。あなたが、家を売るときには同じように通常合計6%を両方の不動産屋に支払うことになります。)不動産屋の意見だけで購入を決めてしまわずに、しっかと、インスペクターや建築家などの建物をよく知り尽くしているプロフェッショナルから意見を聞くことをお勧めします。

見た目にごまかされないで! 

家のオープンハウスに行くと、中古の物件なのに新築かと思うほど綺麗なことがありませんか? 1960年代前の家でもこんなに綺麗なら、古くても購入したいと思うことでしょう。家は生き物なので、いくら見た目がきれいでも、年代が古ければ、それだけいろいろなところが古くなっています。人間と同じで、整形すれば見た目は若くても体は年相応なのです。ぼろぼとの物件でも、まわりにぺたぺた新しいものを貼り付ければ、いくらでも新築のように見せることができます。古い物件は壁の内部に断熱材が入っていないことや、天井の中や、壁の中にカビや水漏れの後があることがありますが、上から貼ってしまえば、普通の人にはわかりません。購入したあとに、寒くて暑い家だとわかり、断熱材が入っていないことに気づいたり、壁や天井にしみがでてきたりして水漏れなどに気づくことも多いのです。家の修理は日本とは違って時間もお金もかかります。中古の物件を購入するには、外見に惑わされることなく、構造や建物の健康状態をきちっと見ることが肝心です。

信頼できるインスペクターをさがせ!

私たちの健康状態を知るのに、人間ドックに入ったり、お医者さんにチェックアップに行ったりしますが、建物の場合、それに近い役目がインスペクターです。建物を購入する前には、必ずインスペクターに建物の健康状態をチェックしてもらうべきです。ただ、お医者さんにもいいお医者さんからいい加減なお医者さんがいるように、インスペクターにもピンからキリまでいろいろです。建物をよく知り尽くし、経験豊富で、細かいところまで見てもらえるようなインスペクターに見てもらえば、家の欠陥や、弱いところ、これからかかるであろう修繕の予想などをきちっと調べてもらえます。購入まえに、身の危険を及ぼすような欠陥がみつかれば、売主は治してから、売らなくてはなりません。一軒家の場合、コンドやビルとは違って、細かく確認しなければならない箇所がたくさんあるので、かならず、住宅の経験が多いインスペクターを探してください。よいインスペクターは、泥だらけになって床下や天井の中をみてくれたり、電気、水道、下水の配管、電気パネルや冷暖房や、屋根にあがって屋根の状態などたくさんの部分を見てくれます。綺麗な洋服のままでみているインスペクターは期待できません。インスペクターは見たものをずべてレポートにして渡してくれるので、きちっとレポートに目を通すことが大事です。もう一つインスペクターを選ぶ際に、不動産屋からの紹介してもらうのはお勧めできません。なぜなら、インスペクターは不動産屋に不利(建物が売れなくなるような)な情報をなるべく出さないようにするからです。インスペクターは、欠陥など見逃してしまっても罰則はありません。

知っておくべき事

中古の物件でも、人が常に手を入れている建物は長く持ちますし、今よりもいい材料を使っていることも多いです。私自身も1960年代の物件を購入したことがありますが、絨毯をはがした下からあらわれた床材はすばらしいものでした。ただ、古い物件を購入する時はいくつか知っておくべき事があります。以下に書かれるものは、一般のインスペクターでは調べることはできません。

1)アスベスト 1940年代から1970年代の家のほとんどが、アスベストを建物に使用しています。1973年がアメリカでは一番使われていました。アスベストはファイバー状のもので、断熱材、床材、天井、ボイラーのパイプなど、建物のあらゆる場所につかわれています。アスベスト自体は小さく、呼吸時に肺に入ってしまい、肺がんの原因になると言われています。ただし、アスベストが使われているからと言って、即危険というわけではありません。アスベストが使われている材質が割れていたり、破れていたり、また、改築などの時に壊したりするときにアスベストが舞ってしまい危険なのです。使われている材質の状態がよければ、そのままでいれば問題ないと言われています。材質が割れていたりした場合は、すぐに、州の法律に従ってください。アスベストは危険と認知されていますが、フェデラルの法律では禁止されておらず、州ごとに規則が違います。

2)リードペイント  アメリカでは1977年に子供に有害だと言うことでリードのペンキが使用を禁止されました。今ではアスベストよりも使用を厳しく禁止されていて、州や町からの危険をしらせる手紙を受け取った方も多いと思います。HUD (United States Department of Housing and Urban Development)によると、1940年代前の建物の90%、1960年代前の建物の80% 1970年代前の建物の62%にリードを含んだペイントが使われています。リードペイントは特に子供や妊娠している人に影響を受けやすいといわれています。1978年以前の建物の場合、古くなってもろくなったペイントのが埃や塵によって浮遊している場合があるため、小さいお子さんがいる場合は、HUDのウェブサイトに普段どの様に気をつけるべきかが書かれているので、読んでみることをお勧めします。

3)リード管(鉛の配管) 1920年代には町の水道管からはリード管はほぼ撤去されたにもかかわらず、EPA( United States Environment Protection Agency)によると、1986年以前に建てられた家にはほぼリード官やリード製の蛇口または、銅管をつなぐためのはんだ付けにリードが使われています。残念ながら目視だけでは、すべてのリード管を確認することは出来ません。リード管を通った水は、シャワーやお風呂には大丈夫だと言われています。飲み水はフィルターを通してから飲むようにすることで防ぐことができます。どのくらいのリードが水に含まれているかは、私も利用しましたが、飲み水の水質検査を請け負っている会社もありますし、市販のlead test kit を購入してご自分で調べることも出来ます。

4)ラドン ラドンとは地中にある天然の放射性ガスで、土や岩、地下水などから地上に放出されています。アメリカでは肺がんになる原因といわれ、喫煙についで2番目に多い肺がんの要因です。ラドンは無味無臭で無色の気体で、アメリカ全土に存在しています。新しい建物は家の中の空気の換気システムが備わっていますが、古い建物には換気が不十分なため、ランドンガスが地下などにたまり、家中に充満する可能性があります。古い家の場合、建物の土台や地下室の壁の割れ目や穴などからガスが入ってきます。EPAがラドンの値を示す地図を公開しているので、物件のあるエリアのラドン量を確認してみてください。リード管のテストと同じように、ラドンの量は自分で調べられるキットが販売されています。

最後に、

ここに書かれている”知っておくべき事”を読むと、中古の物件は怖いと思ってしまう方もいるでしょうが、きちんと建物の健康状態を把握して、必要な検査をすれば、安全に安心して住めます。どれも似たようで面白みのない新築物件よりも、代々の住人に愛されてきた中古物件は、どれも個性的で、新築には無いなんともいえない暖かな空気感が家中を覆っています。たしかに、新築の物件よりも、住みながら手を入れなければならない箇所は多いいですが、そうやって手をいれていくことより、自分の家により愛着を持つようになると思います。古くても、いい物件に出会えることを願います。

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