Emi

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建築家

別荘や投資物件の管理

ハワイの別荘やアメリカでの投資物件などをしばらく空けている場合、どのように管理していますか? 建物はいない間に問題が起こる事がよくあります。問題が起きた時は大変な状況になっていたということもめずらしくありません。別荘や投資目的で購入したら、いない間に建物を管理してくれる人や、会社を見つけておいた方が安心です。たとえば、一軒家であれば、いない間に人に入られることもありますし、台風などがおきれば屋根や窓の状態を確認してすぐに直さなければ建物全体に影響が起こります。樋に落ち葉が詰まれば、あっという間に屋根から水が入り、室内が水浸しになりますし、蟻やゴキブリ、こうもりなど動物が入り込むこともあります。一軒家は人が入って、常に手入れしていないといないと驚くほど早く老朽化していきます。

コンドミニアムであれば、共有部分は管理されているので、鍵だけきちっと閉めとけば長期に空けといても大丈夫だと思っている方も多いとおもいますが、実はコンドミニアムはユニット内の水漏れがよく起こります。元栓を閉めておけば大丈夫かと思うかもしれませんが、コンドミニアムは水道の圧力が変化することが多く、圧力の変化でトイレやキッチンの元栓などから水が漏れ出し、壁を伝って、数ヶ月後には自分のユニットだけでなく、下の数階が水たしになったという事が多いのです。また、ペントハウスを所有してると、上階がフラットの屋根の場合が多く、屋根から水が漏れてくることも多いです。住んでいれば、壁の染みなどから、水が漏れていると気がつきますが、長期に空けていると、気がついたときには大惨事になっています。保険に入っていれば、保険がカバーしてくれますが、その手続きや手間はとてもめんどうです。また。コンドミニアムのHOA(用語がわからなければ、私のブログ、”コンドミニアムを買う前に” を参照ください。上のJAPANESEを押して、ページの一番下のブログを押してください。)やマネッジメントオフィスがユニットに入らなければならない時、管理している人がいればすぐ対応してもらえます。他にも、コンドミニアムの規則が変わって、サーフボードや自転車の倉庫が閉鎖され、数ヶ月のうちに引き取り手がない場合は廃棄されてしまう事などもあるのです。そんな時に管理を頼んでいれば、すぐ対応してもらえます。

管理会社は信頼できる?

実は、ハワイでは管理をまかせた会社に対する苦情をよく聞きます。よくあるのは、管理を任せていたのに、いない間に部屋を使われていたというケースです。テレビで宣伝している大手の不動産会社さえ信頼できませんでした。ここに管理を任せたとたん、いない間の電気料金が通常の何倍にもなっていたのです。ここでは詳細は割愛しますが、いない間に使われていると思うと気持ち悪いですよね。

このトラブル後、いろいろな方からハワイでの別荘の管理事情を聞くことがありました。ハワイでは別荘の管理のトラブルが多く、不動産屋にとっても、手がかかる割にはあまり儲けにならないといって、管理部門をやめてしまうそうです。たしかに、管理を頼まれた会社がきちっと管理していたとしても、いない間に使っているはずだと責められる事もあるかもしれませんし、月に一度や二度訪れた時はなにも問題がなくても、訪れていない日に問題が起きてしまう事もあるかもしれません。そうなると、管理している会社の信用にかかわってきます。ハワイでは別荘管理を請け負っているのは、たいてい不動産会社なので、不動産会社にとっては、儲けも少なく、不動産売買には関係のない事で信用が落ちる事は不本意にちがいありません。

管理をどうするか?

別荘や投資物件をどう管理するか。管理する会社にとっても頼む側も安心できる方法はないだろうかと考え、ある事を提案し、実行しました。ちょとしたことですが、いい方法だと思っています。それは、管理の人を頼むと同時に、部屋の入り口か見えるところにカメラを設置する事です。昔と違って、今はインターネットをつなぎっぱなししておけば、ほぼ置くだけで簡単に部屋の様子を海外からでも確認することができます。人の動きや音に異常があれば、すぐさま携帯電話に知らせがきて、その瞬間を鮮明に見ることができます。また、見たい時はいつでもリアルタイムで部屋の様子を見ることができ、カメラを通して、こちらの声を届けることもできます。管理の人にもカメラを設置していることをちゃんと話しておき、了解をとっておけば、どちらに対しても安心できる方法だと思います。カメラはベストバイやアマゾンで、手頃な値段で買えます。かかるのは最初のカメラ代と月々のインターネット代だけです。取り付けも電源に入れるぐらいで、カウンターやテレビの台の上に置くだけで、インターネットも自動でつないでくれますし、アプリをダウンロードすればすぐ使えます。

最後に、

建物は購入したら終わりではありません。一軒家はもちろんのこと、コンドミニアムでも、いない間はときどき空気を入れ替えたり、メンテナンスをしたりしなければなりません。ほったらかしには出来ません。建物も生き物なのです。不動産屋は購入までは一生懸命に面倒をみてくれますが、購入後はほとんど期待出来ません。購入後は自分で建物を維持していくことになります。別荘や投資物件を使用していない間でも、常にメンテナンスをし、管理して、建物の健康を維持していくことは大切です。

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